1人が本棚に入れています
本棚に追加
____音瀬 陽(オトセ ハル)の中学校時代のお話
陽は元気で、クラスのリーダー的存在だった
『みんなー!おっはよー!』
満足気に笑うその表情はクラスの男子の何人もが心を惹かれていた事だろう
学校では何かと人気がある方だった
成績も良く、唯一出来無いと言ったら運動位だった
運動の成績の悪さだけは、ダメダメだった。
そんな陽は寮でゲームをやっていた
正義感の強い少女の耳に止まった言葉
それはこんな言葉だった
「ねえ、この学校って…差別があるらしいよ。」
¨差別¨と言う言葉が、陽は嫌いだった
だから思わず食いついた
『えっ!?どういうこと?』
「どういう事って……………そのまんまの意味だよ」
『詳しく教えて!』
よほど嫌いなのだろうか。
陽がこんなに食いついたのは初めてだった
「あー、うん。」
陽と仲のいい雪原 詩織(ユキハラ シオリ)は噂が好きだった
「まあ、あくまで噂なんだけどね
ここは先生が決める差別があるんだって。」
この情報は詩織が色々な生徒から聞いた情報らしい
『へー……………』
「一人一人、rankがあるらしいの。」
半信半疑に思う陽を見て、口角を斜めに上げて詩織は言った
『ランク?』
陽はもっと分からなくなったようだった
「そう。FからSランクまで」
『Fが一番下でSが一番凄いの?』
「正解よ」
最初のコメントを投稿しよう!