亜留麻

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「なんや羨ましいなぁ、沖田はん?」 「焼きもちですかー?山崎さん。私と亜留麻さんの仲だから許されるんですよー!ねー?」 私の顔を覗き込んで話す沖田さんは終始笑顔で本当にこの人が天才剣士と呼ばれる人物なのかと疑いたくなる 人懐こい笑顔で皆と接する沖田さんを見て、このときなぜか私はこの笑顔を守りたいと思った 「はいはい、あんま酒臭いときに近づいたら嫌われるで、沖田はん。あっちで鬼さんとでも遊んできぃ。」 「んー、それもそうですね!では亜留麻さん、またあとで!……ひーじかーたさーん!」 そういって沖田さんは私が一言も発する間もなく嵐のように去っていった 「…すごい勢い」 「驚いたやろ?普段から親しい人間には笑顔で接する人やけど酔ったらそれが何倍にもなる。男同士でも可愛らしい思ってまうくらいにな。……あ!ちゃうで!?わいは男色とかそんなんやないからな!」 「そ、そんなに慌てなくても、わかってるよ?」 「そ、そか…ならええんや…」
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