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胸が痛い
息が苦しい
話すと決めたのに、また息が荒くなる
「…っ」
あの後陽は、魔法で拘束されて、身体中アザだらけになるまで殴られて蹴られて、、、最後には強姦まで受けた…
涙を流しながらも最後まで私たちを思って口を割らなかった
気がすんだあいつらは意識もほとんどない陽の身体を乱暴に立たせて施設の方へ向かってきた
私たちの顔を見た瞬間、陽は泣き叫んだ
逃げて、みんな逃げて
陽のあんな顔を見たのは初めてだった
私は
なにもできなかったんだ
トン…
誰かの手が背中に触れる
「有明さん、大丈夫です、落ち着いてください」
沖田、さん…?暖かい手…
「亜留麻、ゆっくりでえぇ、深呼吸しぃ」
丞…また、出てきたの…?
「有明くん、もういい、君がそんなに苦しむなら今はまだそのときではないのだろう。なぁ、歳」
「…あぁ。」
近藤さん、土方さん…。
狼集団なんて、呼ぶ人たちは
この人たちの優しさに触れていないから…
この人たちは、
血も涙もないようなひどい人間じゃない…
「ありがとう、ござい、ます…」
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