詮索

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先ほど男が曲がった道を曲がり案の定そこにいる男に声をかける 「この町のことはよく知らないようですが、何者ですか?それに、屋根から飛び降りられるならば登ることも容易いことでしょう。なぜ逃げなかったのです?」 すると男は振り返り困ったように笑い、 「逃げたら、警戒されてしまいますから。」 そう言った 「おかしなことを…警戒なら、もうしているではないですか。」 「はは…ごもっともですね……まあ、抵抗する気はありませんから、連れていくなりなんなりしてくれて構いません。」 「はい、ではそうさせていただきます。」 (おかしな人ですねえ…殺気を込めても少しも怯まない。 気づいていないわけではないようですが……。 少し話しながら向かいましょうか、逃げる気は本当にないようですし。) 「私は、沖田と言います。沖田総司です。あなたは?」 「私はあr…優真です、有明(アリアケ)、優真(ユウマ)と言います。」 (……どうして名前を偽るのでしょうね?やはり何か面白そうです。) 「優真さんですか、あなた、剣のほうは?」 「剣、ですか…それなりにできますよ、あまり使いたくはないですがね……。」 「変わっていますねえ、刀を持つのに刀を好まないなんて。」 「殺して、しまうじゃないですか、人を。それも簡単に。」 (ふふ、やはりこの人は面白そうです。悪い人でもないようですし、土方さんに頼んで壬生浪士組にいれてもらいましょう。) 急ににこにこと笑い始めた沖田に亜留麻改め優真は首をかしげながらついていくのだった
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