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(こちらにきて、早くもあの沖田総司に見つかった。
逃げなくて正解だと思いたい…。逃げてしまえば組全体に警戒されかねなかったから……。
でもここからうまくいくかは私には……)
「イタッ……」
沖田の後ろについて歩きながら物思いにふけっていた亜留麻は屯所の門の前で沖田が止まったことに気づかずにぶつかってしまった
「なにやってるんですか、優真さん。ここが屯所です、入りますよー。」
「あ、はい…。」
呆れたように言い、再び歩きだした沖田についていく
(この人、こんな話し方なのに隙がないんだよなぁ…ペースを持っていかれるし…先が思いやられる……)
「あの…私はどこへつれていかれるのでしょう?」
だいたい検討はついているのだが、一応聞いてみる
「土方さんのところですよー。」
(あぁ、やっぱり…そこが最難関なんですが…)
「ハァ…」
沖田に聞こえないように、優真はここへ来て二度目のため息をついた
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