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「ごめん、美央。陽斗が傘持ってるって言うけど1本しかないみたいなの。」
香澄が陽斗くんからのLINEを読んで私に申し訳なさそうな顔をした。
「ううん。いい。ちょっとくらい濡れても風邪ひかないと思う。暑いし。」
降り出した雨を見ながらどうしようか考える。駅まで走る以外に方法はなさそう。
「ごめん。駅まで一旦行って陽斗に待っててもらって、私が戻ろうか?」
二人で駅まで行き、陽斗くんを駅で待たせて、香澄が戻って駅まで傘に入れてくれると提案してくれたけど二人に悪くて断った。
少し濡れても死なないし。大丈夫だ。
「大丈夫。ちょっとくらい平気だよ。」
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