第1話

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ー米花総合病院ー 病院に運ばれたコナンは処置が行われていた。 処置をしている最中に小五郎と蘭が病院に到着した。 小五郎と蘭は教頭先生に頭を下げコナンの様子を聞いた。 蘭 「コナンくんは?」 教頭 「毛利さん、今コナンくんは処置をしています。あれこれ、1時間は処置をしていますが、未だに出て来ません。」 蘭 「分かりました。ありがとうございます。教頭先生。」 蘭たちは処置室の前の長椅子に座って待っていると中からストレっチャーに乗せられたコナンが看護師と共に処置室から出て来た。 蘭は駆けつけ、意識のないコナンに呼びかけた。 蘭 「コナンくん!」 心配する蘭に看護師は声を掛けた。 看護師 「眠っているだけですから。」 蘭 「良かったー…」 看護師 「後で先生から説明がありますのでこのままお待ち下さい。」 蘭 「分かりました。」 そして看護師は”それでは”と言ってコナンを病室に連れて行った。 そして漸く待っていると処置室の中からコナンを処置していた医者が出て来た。 医者 「江戸川コナンくんの保護者の方ですか?」 小五郎 「はい。あの、コナンの具合は…」 医者 「これからお話します。こちらへどうぞ。」 そう言って小五郎と蘭と教頭先生を会議室に案内した。 会議室に入った蘭たちは医者に椅子に座るように促されて座った。 医者は蘭たちが座ったことを確認すると自分も座り、名前を言いながら名刺を渡した。 医者 「私は坂本と言います。」 蘭たちは名刺を受け取り、自分たちの名前を言っていった。 小五郎 「毛利小五郎です。」 蘭 「毛利蘭です。」 教頭 「坂井です。」 蘭たちが一人一人、名前を言っていくと坂本医師は会釈をし、これからコナンの検査の日時や方法を説明した。 坂本 「率直に言います。もしかしたら、コナンくんは脳の病に侵されているかもしれません。」 蘭 「脳の病気って…」 坂本 「検査をしてみなければ分かりませんが、コナンくんの処置をしてる時に彼の左手に僅かながらの麻痺があることに気付いたんです。」 小五郎 「麻痺ですか?」 坂本 「はい。脳に何らかの病気があって、それで神経を圧迫された事によって麻痺が出て来たと考えられます。ですから、麻痺が起きた原因を見つけるために検査をさせて下さい。」 小五郎 「分かりました。」
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