第1話

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坂本 「ありがとうございます。 では、これから検査の日時と方法を説明します。 検査は明後日の金曜日の10時に血液検査とMRIを撮ろうと思います。 それで、結果は土日を挟みますので月曜日になると思います。よろしいですか?」 小五郎・蘭 『はい。』 坂本 「これで説明は以上になりますが、何か質問はありませんか?」 坂本医師の質問に蘭たちは"ありません”と答えた。 坂本 「では、コナンくんのところへ行ってあげて下さい。病室は3階の301号室になります。」 蘭 「ありがとうございます。」 そう言って、蘭たちは会議室を出た。 坂井 「では、私はこれで失礼します。」 蘭 「先生、コナンくんの顔見ていかないんですか?」 坂井 「いや…コナンくんの事が心配なんですが、私も学校に戻ってしなければならない事がありまして…すみませんが、これで失礼します。 検査結果が分かりましたら、私の携帯番号を教えますので連絡してください。」 蘭 「分かりました。今日はありがとうございました。」 蘭が礼を言うと坂井は携帯番号を蘭に教え、"では…”とお辞儀をして病院を出た。 蘭たちは坂井が病院を出たことを確認をとるとコナンがいる301号室に向かった。 301号室に入るとコナンは未だに意識は戻っていなく、ベッドの上に横たわっていた。 蘭 「コナンくん…」 蘭はコナンの名前を呟くとコナンの手を握った。 すると、蘭の事が分かったのかコナンの手が動き、ゆっくりと目を開けた。 コナン 「ぅ…」 蘭 「コナンくん?」 コナン 「蘭…姉ちゃん…おじさん…ここは…?」 蘭 「病院よ。コナンくん、体育の授業中に倒れて運ばれたのよ。」 コナン 「そう…風邪を引いたのかな? 倒れる前、頭が痛かった気したんだけど…」 コナンがそう言うと小五郎は急にコナンの左側に立ち、コナンの左手を握った。 小五郎 「どうだ?握ってる事、分かるか?」 コナン 「少し…」 小五郎 「握り返せるか?」 小五郎がそう言うとコナンは弱い力で握り返した。 小五郎 「もっと強く握れないか?」 コナン 「うん…風邪だからかな? 左手が重いや…でも、今日、帰れるよね?」 蘭 「それが出来ないのよ…」 コナン 「じゃぁ、明日は?」 蘭 「無理だって…」
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