第1章

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「まさか、一十三くんが、第二の神人合一の境地を会得するとは・・・」 雹が慌てて、一十三に攻撃を仕掛ける。 凄まじいラッシュだが、 一十三は微笑みながら、軽くギリギリで避けている。 そして、ポーンと、後ろへ宙返りをしながら、 雹と距離を取りつつ、同時にオリハルコン・ツイスターの構えに入る。 雹は、自分の闘氣を限界まで高める。 一十三の右手の白い閃光が、 黄金色に変化し、極限まで大きくなってゆく! 全世界の人々が祈り、願う!  「勝って!一十三ちゃん!」  「一十三ねえちゃん、雹をやっつけて!」  「一十三くん!雹を倒してくれ!」  瞬間、一十三の右手が爆発したのかと思えるくらいに、 黄金の閃光が球体に膨張する! そして、最後のオリハルコン・ツイスターが放たれる! 莫迦でかい閃光弾が、正確に雹の心臓を貫いた! まるで巨大な彗星の様だ。 雹の体が後方へ吹き飛び、心臓を中心に、大きな風穴が開いた。 穴から大量の血がほとばしり、雹の体が四散した。 まさに、第二の神人合一の境地に到達した一十三の爆発的なエネルギーが、 オリハルコンに凝結し、ツイスターとなって、雹の肉体を粉砕したのだ!  その瞬間、全世界から、歓喜の声が沸き上がった! 特練棟のメンバーも、葉子も、姿も、 一十三に駆け寄り、抱きしめ、胴上げした。 ほっとしたのか、一十三はそのまま、意識を失ったのだった。
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