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秋が深まって来た。
セイタカアワダチソウの先が
少しずつ黄色く色付いて来た。
朱里の家の犬は
この葉が大好きで、
散歩に出ると必ず食べて、
怒られている。
「うりゃぁぁ~!
なんでそんなもの
喰うんじゃぁ~」
毎回追いかけられては
懲りもせずに、
むしろ嬉しそうに
尻尾を振っている犬を
見ると怒る気も
失せると言うものだ。
ちなみにリードで
繋がれた犬を追いかけても
意味がないことに
朱里も気が付いていない。
犬は走る事が出来て
喜んでいるが、
朱里は息を切らして
ため息をつく、のが
いつもの事だった。
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