第6話 隣の芝生…

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「こんなオバサンと 一緒にいたがるなんて おかしいでしょ。 いいから行って 来なさいよぅ。 交代なんだから。 美味しいものを 食べてらっしゃい」 占い所は 皆が一斉に出てしまうと いけないので、とりあえず 交代で時間をずらして、 お昼と言う事になっている。 もっとも朱里のように 毎度脱走している奴は別だが。  目もくれずに 手をヒラヒラさせられて ヨシキは困ったような顔をした。 どう言っても 自分の美貌を認めようとしない 朱里に為す術はなく、 その彼を遠くから呼ぶ声がして、 彼は仕方なく小さく返事をした。
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