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“まったく、人の心を
読むみたいなヤツだなぁ。
やりにくい”
そう思った朱里の左肩を
ヨシキが掴み、
朱里は咄嗟に退き
思わず睨み付けた。
意味深に笑んでいる
ヨシキが
何となく癪に触って、
朱里は言った。
「それは、せ・く・は・ら!
逆にさわっちゃうぞ、
おばさんに触られると、
若さまで
吸い取られるんだぞぉ~。
うりゃうりゃ~」
「わ、待った!
朱里さんって
肩細いんですね、
って、うひゃっ」
「当たり前でしょ、
普通の男女の
骨の違いくらい知っとけ!」
手早く喉元を触り、肩を触り、
胸を押しやって、
くるりと体を反転させると
カーテンの外に押し出し、
おしまいにお尻をひと叩きした。
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