第6話 隣の芝生…

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“まったく、人の心を 読むみたいなヤツだなぁ。 やりにくい” そう思った朱里の左肩を ヨシキが掴み、 朱里は咄嗟に退き 思わず睨み付けた。 意味深に笑んでいる ヨシキが 何となく癪に触って、 朱里は言った。 「それは、せ・く・は・ら! 逆にさわっちゃうぞ、 おばさんに触られると、 若さまで 吸い取られるんだぞぉ~。 うりゃうりゃ~」 「わ、待った! 朱里さんって 肩細いんですね、 って、うひゃっ」 「当たり前でしょ、 普通の男女の 骨の違いくらい知っとけ!」 手早く喉元を触り、肩を触り、 胸を押しやって、 くるりと体を反転させると カーテンの外に押し出し、 おしまいにお尻をひと叩きした。
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