第6話 隣の芝生…

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たまに占い所で開かれる ミーティングに 朱里も顔を出しているが、 その時の彼女の言動に 嫌でも目が行ったのを 覚えていたからだった。 他人が言った事に対しての 大きな反応、 誰が何を言っても 受け答えが滑らかで 気持ちが良いくらいのそれは、 大人の女性としては 理想だったのに なぜか朱里は 受け入れ難かった。 前職での経験が 赤信号を発している 気がしたが、 ここで同業者相手に することではないと 思っているので 無視することにしていた。 “でもあれは、 もしかしたら…“ 「あれ、いないよ、 お休みかな」 そう思っていると ヨシキの所に来た客が、 残念そうな声を上げた。
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