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朱里は
自分を選んできた人しか
観ないようにしていたので、
他の占い師からは
陰で笑われていたりするが、
この人に、と思って来る
お客さんの気持ちの方が
大事だと考えていた。
彼女たちは
しばらく二人で
あれこれ話をしていたが、
朱里が一人でやっている
カード占いに
興味津々といった感じで、
何を占っているのかを
熱心に聞いて来た。
「来年の事をね。
これでやらなくても
多少は判るけど」
「来年?
どうなるんですか?」
「ん~、大雑把に言うと
地が揺れる年、かな。
あとは娯楽的要素の
お金の詐欺話も出るかなぁ。
良い事では新しい事が始まる。
若い人の活躍もありかな」
「それって地震ですか?」
「備えあれば、
って言いますし、
いつでも準備して
心構えをしておけば
大丈夫ですよ」
「あ、そうですよね!」
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