第6話 隣の芝生…

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朱里は 自分を選んできた人しか 観ないようにしていたので、 他の占い師からは 陰で笑われていたりするが、 この人に、と思って来る お客さんの気持ちの方が 大事だと考えていた。 彼女たちは しばらく二人で あれこれ話をしていたが、 朱里が一人でやっている カード占いに 興味津々といった感じで、 何を占っているのかを 熱心に聞いて来た。 「来年の事をね。 これでやらなくても 多少は判るけど」 「来年? どうなるんですか?」 「ん~、大雑把に言うと 地が揺れる年、かな。 あとは娯楽的要素の お金の詐欺話も出るかなぁ。 良い事では新しい事が始まる。 若い人の活躍もありかな」 「それって地震ですか?」 「備えあれば、 って言いますし、 いつでも準備して 心構えをしておけば 大丈夫ですよ」 「あ、そうですよね!」
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