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「え~?
別に一緒だっていいのに」
「いえいえ、
もし万が一、お二人の未来が
同じようにラッキーじゃなくて
違ったら嫌じゃないですか。
それに聞かれたくない事も
あるかもしれないじゃない?
これからの事だもの」
笑顔で少し諭すような
言い方をするヨシキに、
二人は恥ずかしそうに
顔を赤らめて、
ぎこちなく頷いた。
隣からする
元気な声を聞きながら、
朱里は少し笑った。
「へぇ、別々に見るって
知っていたんだ。
やるね弟子リットル」
彼の言うように、
何人で来たとしても
一人ずつ鑑定する。
もし片方が良い未来で、
もう片方が
最悪であったとしたら、
取り返しがつかない事になる。
恋人同士の場合でも、
いくら結婚が
予定されていても
そうするのが基本だった。
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