第6話 隣の芝生…

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「彼女も同い年だよね?」 「はい。確か八月生まれです」 「ん?ああ、そうか。 それで消しあうんだね」 彼女たちは同い年であっても 節分の前後に生まれていた。 ここらへんが際どい所で、 同じ齢でも 生まれた星が全く違い、 その性質も変わると 言う事になる。 学校に通っていた頃を 思い出してもらうと 判りやすいかもしれない。 クラス内に何人かは ちょっと調子が 違う者がいたはずだ。 ついでにもう少し言えば、 同じ星の生まれなのに なぜクラスで まとまりがないのか、 と言えば、 子供の頃は 生まれた月の星に 支配されるので、 散らばる訳だった。 大人になるにつれて、 生まれた年の星の性質を 持つようになり、 星が指し示す方向に 進むことが出来た者は 幸せを得る事が 出来る訳だった。
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