第6話 隣の芝生…

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この二人はこの内の 二つの星が入っている属性の それぞれの星の生まれだった。 どちらも俺様的な性質を持ち、 さらには産まれた月の星が 競い合うようになっていた。 “この子が一歩 下がっていたから、 今までやって来たのかな。 ん~、でもこの子も なかなかだよな” 盤を見ながら 何となく納得している朱里に、 大人しい子は言った。 その口調は雰囲気からは、 かけ離れたものになっていた。 「もう、うんざりなんです。 うるさくって、落ち着きがないし、 新しいもの好きで、すぐ飽きる。 あんなのと一緒にいる事が もう嫌で」 少し声が高くなったのに、 朱里は口に指を立てて 静かに話すように仕草した。
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