第6話 隣の芝生…

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その姿を見送りながら ヨシキが言った。 朱里は偶然とはいえ、 お客を横取りしたような状態、 でもお金は もらってないけれど、に なってしまったので 少しだけ身構えた。 「朱里さん、 隣の芝生って 何でしたっけ?」 「は?」 聞かれていたことに 驚いた朱里にヨシキは 手を打って元気よく言った。 「あぁ!そうだ。 こうですよね。 隣の芝生はよく客喰う柿だ、 でしたっけ?」 “… なんか嫌だな。 それってホラーだろ” 朱里は苦笑いを浮かべて みせただけだった。
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