110人が本棚に入れています
本棚に追加
「あぁ、そんな顔
しなくてもいいよ。
ただ何となく思っただけ。
妄想おばさんだから、
気に障ったらごめん」
「ごめんって、
謝らなくても。
祖父も言っていましたが、
透視ですか?
朱里さんの力って
すごいですね」
「ちから?ん~、
そんなのあるかなぁ?」
本人があまりにも
気にしていないので、
力が抜けたようにヨシキは
隣に腰かけた。
見えないものに
悩まされるのが嫌なので、
気のせいで済ませてしまう
朱里にとっては、
そんな力を欲しがる
人々の方が不思議だった。
最初のコメントを投稿しよう!