第6話 隣の芝生…

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「えっとね、 社は残っているみたい だけど寂れていて、 かわいい感じの神様が 一人で座って待っているよ。 周りは雑木林。 吹き抜けて来る風が 山からやって来る」 そう言われて、 ヨシキは頷いた。 彼は祖父である タカさんが 家を継がずに 飛び出てしまって、 社も何もかも そう言う状態であることを 教えてくれた。 タカさんは賭博などを 当てる事が上手だったそうで、 それ目当てのその筋の者に 使われていたそうで、 家族を残して 行方不明になったという。 「何でも祖母以外の女の人と 関係があったらしく 身内以外からも追われて、と 言ってました。 あ、聞いてましたか?」
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