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「えっとね、
社は残っているみたい
だけど寂れていて、
かわいい感じの神様が
一人で座って待っているよ。
周りは雑木林。
吹き抜けて来る風が
山からやって来る」
そう言われて、
ヨシキは頷いた。
彼は祖父である
タカさんが
家を継がずに
飛び出てしまって、
社も何もかも
そう言う状態であることを
教えてくれた。
タカさんは賭博などを
当てる事が上手だったそうで、
それ目当てのその筋の者に
使われていたそうで、
家族を残して
行方不明になったという。
「何でも祖母以外の女の人と
関係があったらしく
身内以外からも追われて、と
言ってました。
あ、聞いてましたか?」
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