第6話 隣の芝生…

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ヨシキも子供の頃には そう言った物を 見る方だった。 だが言えば言っただけ 気味悪がられ、 親には嫌がられで、 いい事は何もなく 逆に、祖父の血を引いたと、 当たり前なのに、 怒られる始末だった。 見えるから言う、 言えば嫌がられる。 そんな理不尽な仕打ちに ヨシキも心が 折れかけた事がある。 だが、そこにいる朱里は なんという事もないように、 さらりと言い、 その陰に、 いったいどれほどの 苦い思いを して来たのかを考えた。 だが、同時に それを思いやるには、 まだ自分は若いのだと 言う事だけは なんとなく判った。
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