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朱里の自分に対する
接し方は
男として認めてくれては
いるものの、
ただそれだけで、
頼ってくれている
と言う雰囲気には
到底及んでいないと
感じていたせいだった。
そしてヨシキは
自分の手を見た。
昼に出る時、
朱里の左肩を掴んだ時に
感じた痛みは何だったのか、
ヨシキが連想する所では
犬猫の牙、
そんな感じの鋭い痛みが
いまだに残っていた。
「でもそれを言っても
きっと言わなさそうだなぁ。
あぁ、もう、
このおばさんは見た目じゃ
判断付きにくいんだよね」
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