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「あ、朱里さん、
まさか人間以外に
お知り合いが」
「そうか。私は人間だと
思っていたけど、
聞いたことが
なかったなぁ~。
うんうん、
今度聞いて来るね」
あっけらかんと言われて
ヨシキは
がっくりと肩を落とした。
「朱里さん」
「あっ!財布忘れたぁ!
ぎゃ~、帰らなくっちゃ。
ちょっと、そこにいてねっ!」
呆然とするヨシキに
そう言って、走って
行ってしまった朱里の後を、
黄色く染まった葉が
風に吹かれて
追いかけて行った。
了
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