第7話 かぶせ物

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齢の近そうなマリさんに ヨシキは何かと声をかけて、 最初は仲良くやっていたのに、 ある日を境に ブリザードが 吹き荒れる間柄に なってしまった。 原因を察するに、 優男に見えて 時折きつい一言を 言うヨシキにあるらしい。 朱里くらいの年齢になると、 そのくらいは、 ガキのたわごと、 で飲み込んでしまうのだが、 まだ若いマリさんには 耐えがたいことだったのか、 以来、売り言葉に買い言葉、 戦況は激化する一方で、 雰囲気は 氷河期に移行しつつある。
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