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本で見たマンモスのように
フリーズドライには
されたくないので、
朱里は自主的に回避行動を
とっているものの、
雨が降ったらどうするか、
風が寒いよぅ…とぼやいて、
道端の植え込みの柵に
腰かけていた所に、
この小さなお客様だった。
薄いピンクのトレーナーに
所々黒いリボンが付いていて、
朱里は一瞬、
きくらげかと思った。
「中華丼のきくらげ、
おいしいんだよねぇ」
「だからねぇ、
ねぇ、聞いてる?」
「あ、はいはい。
聞いてますよ~」
少女はなかなか
良い突っ込みをするので、
慌てて応えて、身を屈めて
聞く体勢を取った。
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