110人が本棚に入れています
本棚に追加
「お名前は?」
「アヤカ、えっと、これ!」
齢を指で示して少女は
にっこりした。
聞かなくとも、
その言動から
ある程度の生まれ星は
当たりが付くが、
ワンフレーズのように
答える少女は、
その生まれ星に相応した
口達者さを披露してくれて、
思わず朱里の笑みを誘った。
この齢の生まれ星は、
口から生まれた、と
言い換えられるほどに
話す事がうまく、
それで災いも引き寄せる
性質を持っていた。
でもそれを補うように、
可愛らしさを与えられても
いるので、憎むに憎めない。
最初のコメントを投稿しよう!