第7話 かぶせ物

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「あの病質は…」 「あの、聞いても 良いでしょうか?」 「あ、はい。なんでしょう」 朱里の物思いを遮るように 思い切ったように 持っていた紙を差し出して、 母親は再婚相手と 共に住む家の事を 聞きに来たのだと言った。 朱里は紙に書かれた 家族の年齢を見て、 頭の中で盤を 組み立てて行く。
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