第7話 かぶせ物

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一番上に父親、次に母親、 女の子、男の子三人、 そして少女の名前があった。 「この男の子が相手の子です。 この子はもう高校生になるので それほど一緒にはいないかも しれませんが」 「ご相談内容は 家の間取りの事ですか? 引っ越しの日取りの 事ですか?」 「日取りです」 「どちらから どちらへですか?」 母親が言う地名は 偶然にも昨日、別のお客で 調べた場所だと判ったので 頭の中でおおよその 地図を思い起こしながら 答えた。 「では無理ですね。 再来年にならないと」 「えっ?」 「今年移動しますと 齢の小さなお子様が 害を被る事になります」
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