第7話 かぶせ物

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「こちらの方向に 行けばどうなるか、 今日が何と言う日だから どうなるか、 ある程度判るので 覚悟しているだけです。 覚悟して納得して 受け入れる。 ただそれだけ。 方位や卦を気にしていたら 家から一歩も出られず 仕事にも行けませんので、 それでは困りますから、 覚悟するわけです」 「占い師さんだから 何か良い手があって、 自分だけに良い運を 得られるのではないですか?」 「それをしたら 自分だけに止まらない 凶運を得てしまうんです。 一族郎党って言うくらいの 族滅覚悟で、自分だけが 栄華を極めたいならやっても いいかもしれません。 でも、ま、なんにせよ、 勉強している内に 何事もほどほどが良いと 思うように なっちゃうんですよね。 不思議と」
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