第7話 かぶせ物

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笑ってはいるがその顔は 何処か悲壮さを漂わせ、 見るものが見れば 精神的にも まいっている状態に 近いと思えた。 母親が見せてくれた紙面の 生年月日を見て それは確信に変わった。 父親とうまく行かず、 また母親とも 縁のない盤を持つ彼は、 輝く事を約束されているにも 関わらず、両親との関係を 修復して行かなくては ならないと示されていた。 “またヘビーだなぁ~、 この場合 子供だけじゃないもんなぁ。 親子の関係を何とかは、 本腰入れないと 改善されないから ちょっと難しいんだよな”
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