第7話 かぶせ物

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「でも、でも私、 本当はあの子の事が」 「そうですね。 生まれた星から例えると、 お客様は木で、 この子たち二人は 斧、という関係なので 嫌なのは判りますし、 当然ですよ。 木であるならば 切られたくないですもんね。 その我知らずにある恐怖感が、 嫌だと、そう思わせて いるだけなんです」 親子でも仲がどことなく 合わないと思うのは 属性の違いから 来るものだった。 水が火を消すように 星同士で剋する相手には 無意識の違和感を 生じてしまう。 本来なら、それは 生まれ持った宿題であり、 それを乗り越える為に あるのだと言えるのだが、 現実的には そう言うものだ、で 乗り切ってもらうしかない。
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