第7話 かぶせ物

31/34
前へ
/417ページ
次へ
客用の椅子に 腰かけたヨシキに、 子供用の 方位移動の事を言われて 朱里は視線を逸らした。 あまりメジャーではない 子供用の方位は 世間的にも知る者は少なく、 また占う側も 見落としやすいものだった。 「良く覚えていますよね 朱里さんって。 小児殺なんて 本を見ながらじゃないと 出来ないですよ」 「全部そうじゃないけど 写実的記憶なんだよぅぅ。 教科書のどちらのページの どこらへん、で 覚えているだけだって」
/417ページ

最初のコメントを投稿しよう!

110人が本棚に入れています
本棚に追加