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「でも朱里さん、
お金取らないでいると、
このままだと一番下に
なっちゃいますよ」
「あ、それいいね」
「は?」
ヨシキの声に突然、
朱里は手を打って答えた。
「そうすれば二人に
挟まれないで済むし、
すみっこの
安住の地を得られる!
よし!マリさん、
交換しよう」
「わ~、待って下さいよ
朱里さん」
「なんじゃぃ?」
「だからマリさんと、
その、もう一度、えーと…」
しどろもどろになるヨシキを
少しだけ冷めた目で眺めて、
朱里はきっぱりと言った。
「はい、じゃ、三十分
三千円でお伺いします」
「え~っ、お金取るのぉ?」
「そこに座れば
お客さんでしょ。
ほれほれ!
さっさと支払わんかぃ!」
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