第8話 その後に…

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「朱里さん、 捕まえておくべきでしょ? ああいう場合は」 「いいよ。気に入った人に 観てもらった方がいいからね」 「だって今日の数が占い所の 人気投票にもなるんですよ。 駄目だなぁ、もう」 ぶつくさ言うヨシキを 相手にすることなく、 朱里は目で 彼女の動きを追った。 茶色のスカートにブラウス、 白いカーディガンを 羽織った姿は まだ何処か少女のような 体つきだった。 「だるそうだなぁ、 無茶しないといいけど。 でも、そう思っても 何にも出来ないんだよね」 他人なので 出しゃばる事は出来ない。 お客が捌けたのを良い事に ゆっくりと椅子に座り直した 朱里の脇で、ヨシキは一人 いらついていた。
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