第8話 その後に…

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彼自身もなぜこんなに 感情が止められないのかが 不思議なくらいだった。 ふと、 朱里とは反対側から声がした。 「ねぇ、またやってる」 「ほんとだ」 若い二人の占い師は 仲が良いのか、 ヨシキを通り過ごして 朱里に目をやっていた。 お客が来れば、 姿勢を正して毅然とした姿は 目を引くものがあるのに、 今は頬杖を付いて、 行きかう人をぼんやり 眺めているだけなのだが、 それが彼女たちには おかしく見えるのだろう。
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