第8話 その後に…

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「あ、フリーマーケットやってる。 ちょっと行ってみようかな」 「あの、先ほどの方ですよね」 「んえ?」 一歩踏み出そうとした時に かけられた声に朱里は ゆっくりと振り返った。 まるで見つかって バツが悪そうな感じの 朱里の前に、 先ほどの若い二人が 笑って立っていた。 朱里は慌てて頭を下げた。 「あ、先ほどは失礼しました」 「いいえ。 驚いちゃっただけですから。 それにしても良く判りましたね」 「へ?」 笑顔が魅力的な女性は、 自分でもおかしいなと 思っていた矢先の事だった、 と言い、 立って話すのも疲れるので、 ベンチに腰かけた。
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