第8話 その後に…

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二人は中学校からの 付き合いでようやく 入籍を果たしたのだと、 うれしそうに教えてくれた。 「ぶっきらぼうだけど とても優しいんです、この人。 パパになったら どんな風かなって想像したら…。 あ、ごめんなさい。 なんかおかしくって」 「お前、笑いすぎだよ。 ひかれているじゃないか」 「ええと、経験から 判っただけなので、 お医者さんに行かれて、 喜ぶのはそれからにして 下さいよぅ。 違った、で 怒られても困るし」 「それはないです。大丈夫」 喜んでいる女性と 苦笑いの男性と、 どうしていいのか 判らない朱里とで、 三人は顔を合わせて 何となく笑った。
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