第8話 その後に…

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「ヨシキさん、 しおれてますよぅ。 お水が足らないですか?」 「また違う所でやってて。 しかもフルコースの 占いじゃないですか」 「ありゃ?見てた? えっと、肥料と一緒で 必要な時に 与えるのがいいんだよぅ」 「まったく」 そんなヨシキを 相手にすることなく、 朱里は自動販売機で コーヒーを買って来て差し出し、 ヨシキは黙って受け取った。 「ダイヤは傷で光るんだよ。 一個くらいの傷くらいで 暗くなるなって」 「その輝きを増やすために、 わざと言われていますか?」 ヨシキはたまにこうやって きつい言い方をする。 朱里は睨むようなヨシキを 無視して、その脇に腰かけ、 コーヒーを一口飲んだ。
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