110人が本棚に入れています
本棚に追加
「甘すぎっ!
さすが練乳入りの
ミニマムコーヒーだぁ~」
「…朱里さんはいいなぁ。
清々としてて、何言われても
動じないみたいだし」
「あぁ、あれね」
力ないヨシキの言葉に
朱里は苦笑いでいた。
あれほど近くにずっといれば、
誰が何を言っているかも
判って来る。
当然、朱里は
自分に向けられていた
嘲笑も気が付いていたので、
あっけらかんと言った。
「あれは私が受け取るべき、
他人が私を見た時の反応だよ。
いつもの事だからなぁ」
先ほどの若い夫婦のように、
その人の盤には、
外部からは
こういう風に見られますよ、
という姿も示されている。
最初のコメントを投稿しよう!