第8話 その後に…

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「だいたいね、 朱里さんも変ですよ。 言われて悔しいとか 思わないんだから」 「その人に認められなければ、 生きていけないの?」 「ええっ?」 驚いて顔をあげたヨシキに 朱里は少しだけ笑んで続けた。 「認められなくても、 死なないでしょ?」 そんな事は 考えた事もなかったヨシキは 何と答えていいのやら判らずに、 ぎこちなく、ただ頷いた。 「は、はぁ、まぁ」 「それなら、ほっとけばいい」 きっぱり言い切った朱里を ヨシキは見返した。 「迷ったらこう思えばいい。 人の評価は 棺桶に入った後に決まる、って」 ぽかん、とした顔つきのヨシキに 朱里は笑って見せた。
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