第8話 その後に…

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いつものように 黒いスーツを着て、 喉元をスカーフで 包んだ朱里は 駅の方を見ながら言った。 「もう帰っていいよね? 直帰してもいい?」 「え?ダメダメ、 ダぁメぇです!帰って 報告しないといけないし」 「やっといて~」 「駄目」 「え~っ、また、 あのどんくさい ウニカモネに乗って帰るの? 軽トラに抜かれる電車って ありえないでしょ?」 朝、ここに来る時に 出会った光景が いまだに衝撃的なのか、 朱里の頭の中には、 ウニカモネ=どんくさい電車、に なっていた。 自動運転なので 風の強さによって 速度が変わるので 仕方がないのだが、 朱里には納得しがたい ようだった。
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