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「あ、そうだ朱里さん。
さっきのダイヤについて
質問です。
カットされ過ぎて
壊れちゃったら
どうします?」
二人で並んで
駅に向かう途中で
心配そうに聞いたヨシキに
朱里は明快に答えた。
「ご飯粒で
くっつけとけばいいよぅ。
日本昔話にも出て来る
万能接着剤だよ~」
「あれですね、
雀の恩返し?って、
違いますよ、もっと真剣に」
「あ、あれ、いいな。
買ってくる。
まってて、もってて」
フリーマーケットの方を見て
めぼしいものがあったらしく、
ヨシキに荷物を押し付けて
行こうとして立ち止まり、
朱里はヨシキを見上げた。
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