第8話 その後に…

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「あ、そうだ朱里さん。 さっきのダイヤについて 質問です。 カットされ過ぎて 壊れちゃったら どうします?」 二人で並んで 駅に向かう途中で 心配そうに聞いたヨシキに 朱里は明快に答えた。 「ご飯粒で くっつけとけばいいよぅ。 日本昔話にも出て来る 万能接着剤だよ~」 「あれですね、 雀の恩返し?って、 違いますよ、もっと真剣に」 「あ、あれ、いいな。 買ってくる。 まってて、もってて」 フリーマーケットの方を見て めぼしいものがあったらしく、 ヨシキに荷物を押し付けて 行こうとして立ち止まり、 朱里はヨシキを見上げた。
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