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「どんなに小粒でも
ダイヤには違いないでしょ?
その価値を知らないのは
自分だけだよ。
あ、それ買いま~す。
まってぇ~」
返す言葉もない
ヨシキをそこに、
慌てて走り出した
朱里の前に、
黒いスーツを着た
若そうな男が立っていた。
遊び心満載の広場の中に、
黒一色の二人の姿は
浮いて見えたが、
朱里は彼を見て
嬉しそうな笑顔を見せた。
「あ、先生こんにちは。
ちょっと待って下さい、
あれが欲しくって」
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