第8話 その後に…

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ホール端と言う事と、 休憩中のお客さんとの 区別がつきにくい事、 何より朱里の鑑定の早さが 誤解を招いたものの、 イベントチラシに付いた 三角形の無料鑑定チケットを 一番多く受け取っていたのは、 朱里だったのだ。 ぼんやりしていたのは 使った力を クールダウンさせて いたせいで、 ヨシキの隣の二人は、 自分の鑑定に必死で 朱里の鑑定姿を まったく見ていなかった事も 承知していたし、 それでいいとも思っていた。 彼女たちの鑑定の声は まだ不慣れに近かったから。 それを承知しているような その男は、 男にしては背が低く、 柔和に微笑むさまに 呆気に取られていた ヨシキは我に返った。
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