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「え?予約?僕は予約なんて
取っていませんけど」
その日、
占い所の事務所に
呼ばれたヨシキは
首を捻るしかなかった。
いつ、自分が
お客さんの予約を
取ったと言うのだろう。
全く記憶がない。
そもそも
予約を取ってまで
来てくれるような
お客さんなんて、
いないはずだった。
「私もさあ、おかしいなとは
思ったのよね。
ほら、よっちゃんなら、
ちゃんと説明して行って
くれるじゃない。
予約を忘れるなんて
ないわよねぇ。
と、すると、なんでかしら」
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