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事務所の業務を専門にする
二十代後半くらいの彼女は、
予約を取っていたお客が
肝心のヨシキが
休みでいないと言うので
昨日はそれで
ひと騒ぎ起こった、
と言う事を教えてくれ、
それを知ったヨシキは
腕を組んで悩み出した。
「おかしいなぁ。
ほんとに予約なんて
取ってなんていないんです。
休みの日だし。
でも、あれ、うーん」
そうはっきり
言い切ったものの、
でももしかしたら、
という気持ちが
捨てきれずに、
ヨシキは尚も頭を捻った。
そこに階段を駆け上がる
靴音がして、ピンクのベールを
被った女性占い師が走って来た。
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