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「ケンカ！
カツラさんとカーリーさんが、
ケンカ！」
息急き切って言うのに驚いて
階段を駆け下りると、
両者にらみ合い、
口げんかの真っ最中だった。
「あんたが嵌めたんでしょ！
私、聞いていたんだからね！
あんたがよっちゃんに
口きいてやる、みたいな事を
言ってたのをさ！」
「あら、そうだっけ？」
カツラとカーリーは
人気投票で上位になる間柄で
さらに二人は
薄いカーテンを挟んでの
隣同士であることから、
お互いの話し声も
ある程度は聞き取れる為
カツラの言う事は信憑性を帯びた。
もともと気に入らないと
こぼしていただけあって、
カツラの言い方は
辛辣でさえあったが、
それを気にもしないような
カーリーは少し笑って見せた。
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