第9話 鶏肉料理

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「聞いて下さい…」 そう言って 事の顛末を説明すると 朱里は黙ったままでいた。 この占い所に 平日の昼間のみに出て来る 朱里に合わせて、ヨシキも また同じようにしていた。 身入りとしては 週末の方が良いのだが、 混雑を嫌う朱里には このくらいがちょうど良かった。 もちろん、体力のある者は 週末にも出ていたりもする。 話を聞いた朱里は頷いた。 「それはお気の毒に。 狙われましたね」 「え?」 そうあっさりと言う朱里には カーリーがどういう人かも 判っているような気がして、 ヨシキは お預け中の犬のように じっと朱里を見つめた。
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