第9話 鶏肉料理

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「変なの見つけますね」 「ほっとけ」 「朱里さん、さっきから 何をやっているんです?」 「頼まれもの」 取り付く島もない返事の時は 朱里に何を言っても無駄だと 判っているので、 ヨシキはすごすごと 自分の席に戻り、 またも考え始めた。 「変だなぁ。 言った記憶もないのに、 否、もしかして 言っちゃったのかな。 おかしいぞ。 この前はマリさんにも さよならって言われるし、 あぁ、もう、この頃は うまく行かない事ばかりだ。 なんでかなぁ」 カーテン越しに聞こえる キーボードをたたく音に ため息をついていると 忍び足でカツラがやって来た。
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