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何かを見透かすような目で
じっと男性を見ていた朱里は
それだけ言うとまた、
もそもそと食べ始め、
ヨシキも食べかけの調理パンを
口に押し込んだ。
横目でそれとなく見ていると、
手が空いていたのか、
入口にカツラが出て来て
男性を連れて行くのが見えた。
「私、ノーソンにお茶買いに
行ってくるから」
「じゃあ一緒に行きます」
「まったくぅ、
カルガモじゃないんだから」
「着いて行きますグァ」
鳴きまねをすると
朱里は笑った。
占い師は、例え正確な
生年月日を知らなくても、
その人の行動・考え方・
物言いなどから、
その人が持っている星を
ある程度は推測することが
出来る。
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